2015年6月26日金曜日

SONY SEL28F20 番外編 - 気軽に持ち歩きたい (Live!オーロラ・テスト)

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 ソニーのフルサイズ一眼カメラ、α7シリーズ向けにリリースされた広角単焦点レンズ「SEL28F20」はFEマウントレンズの中でGタイプやツアイスではないですが、比較的安価ながら、かなりシャープな描写をするレンズです。
 ちなみにα7シリーズは発表時に展示会で見た時から、個人的にビビビッと嗜好の信号が鳴ったカメラなので、若干想い入れがある内容だと思います(笑)

 さて、SEL28F20は開放値がF1.8ではないのが少し残念ですが、価格やサイズ、α7シリーズとの組み合わせを考えると趣味的なスナップ撮影から風景まで万能に扱える便利なレンズだと思います。
 「その1 28mm 基礎テスト編」「その2 コンバージョンレンズ・テスト」「その3 魚眼コンバージョンレンズ・テスト」 「その4 α7含めた感想や応用編」 「その5 番外編」に分けて記事にしたいと思います。


-- 番外編 --
コンデジ的に気軽に持ち歩きたい ~約28-80mm F2通しの手軽な標準ズームシステムな使い方も

 SEL28F20は、価格も合わせてFEレンズで待望の入門レンズ(種まきレンズ)の登場かもしれません。実売価格が3万円を切るようになれば、その可能性は高いでしょう。
 35mmや50mmの標準画角は初心者には意外と構図決めが難しいもの、焦点距離28mmは集合写真や風景込みのポートレート撮影にも使える入門レンズとしても適しています。それに合わせて開放値がF2.0と明るい値を持っていることから、α7の基本性能を活用すれば万能なレンズに変えることができます。

 例として、APS-Cクロップモードと全画素超解像ズームを合わせれば、F2通しの標準ズームレンズのような使い方もできます。20万円以上する大三元や小三元ズームレンズを使うほどの用途はないけど、旅行に単焦点レンズを複数持っていくのも邪魔になるしなぁ。そんな時はα7ボディにSEL28F20を装着しておけば、擬似的ですが明るい標準ズーム付きの小さな一眼カメラシステムをバックに放り込んでおけます。28mm撮影ではフルサイズ大口径単焦点レンズならではの解像感とボケ味で風景や風景バックのポートレート撮影なんかも綺麗に撮れます。

  フルサイズなんだから常にフルサイズで撮らないと!という人も多いと思いますが、旅行中のスナップ撮影では「さっと出してさっと撮る」利便性は重要です。コンパクトデジタルカメラと一眼システム両方を持っていくなら、この方が良いかもしれません。
 一度やってみてください。意外とこれでなんとかなるものです。SEL28F20のシャープな写りはこんな使い方でも楽しめます。
僕のようなオーロラや星景、風景映像の撮影専門(?)の人間だと、持参するレンズは魚眼や超広角単焦点だけですが、撮影場所への移動中にパシャリとスナップ撮影したくなることは多いわけで、そんな時もこの使い方は便利です。
アラスカ観測所から下ろして、個人愛用機になっているD700との比較。このサイズ感は言うまでもないですが、同じフルサイズとは思えません。
ん?フルサイズのまま撮影した後にクロップ編集すれば良い?まあそうですが、旅先で撮影したままスマホにNFC転送でクラウド保存やInstagramへアップロードする。そんなガジェットライフを楽しむ時も、このワークフローは重宝します。それにファインダー越しに決めた構図のまま撮影した方が結果がわかり易いし、"一瞬の光を捉える”という撮影行為の醍醐味も得られますしね。(超解像ズームを使うとRAW撮影できません)
小型ボディの恩恵は確かにあります。こういう活用方法も面白いと思います。
SEL28F20 + APS-Cモードに全画素超解像ズーム、画角60mm相当で撮影 (1/60 f3.5)。広角レンズの恩恵で寄った撮影が可能ですから、レストランの狭い座席でも無理なく撮影できます。大型センサーに大口径なレンズなのでボケも十分得られます。食事中にマクロレンズに差し替えて・・なんてしたくないですよね。
Functionやカスタムボタンのさらなる充実を希望

 FunctionやカスタムボタンにAPS-C切り替えと画質(JPEG,RAW)切り替えを割り当てられたら、この使い方がもっと便利になるでしょう。Functionメニューに画質を割り当てられますが、APS-Cモード切り替えは設定できないようです。(2015年6月現在)
 この辺りの操作性は「その3」でも書きますが、一ユーザーから見たα7シリーズへの課題の一つでもあります。非常に高い基本性能に合わせて使い込んでみるとわかる応用性は、もっとわかり易くしてユーザービリティをさらに高めて欲しいと思っています。
Functionメニュー ここでも良いのでAPS-C切り替えモードを割り当てたい。α7R(ii)のような高画素機を有するからこそ、この機能の操作性は大切だと思う。飛行機や鳥などの動体撮影をする人にとっても、あればありがたいだろう。
α99のような、多軸稼働液晶があると便利だなあ

 また、気軽なスナップ撮影で使うことを考えると、α99のような多軸稼働の液晶も欲しくなりますね。また、α7のような小型の筐体は、足元の草花や人混みの中の取材撮影など高低様々な場所にカメラを向けて撮影しやすいので、可動エリアが大きい液晶モニターがあると、さらに便利になります。スナップ撮りなんかでは、セルフィーでも使えそうですしね。


(この記事は、独自の目的と解釈でテストを行った結果をまとめたものです。)

連載 α7 + SEL28F20 + SEL075UWC + SEL057FEC
その1 28mm 基礎テスト編
その2 コンバージョンレンズ・テスト
その3 魚眼コンバージョンレンズ・テスト
その4 α7含めた感想や応用編
その5 番外編



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